カラブリア州より、コロナウイルス関連のお知らせと今後のご案内について



概報のようにイタリア全土に厳しい移動制限が敷かれています。
不要不急の外出は控え、極力「おこもり生活」をする通達が出ていて、現在、この通達は4月3日まで有効です。
この通達に際し、カラブリア州コセンツァ市での暮らしの様子と、個々のお客様にはご連絡済の内容ではありますが今後のご案内の予定についてご報告します。
今回も文字ばかりな上、長いので・・興味のない方はここでそっとページを閉じてくださいませ。

カラブリア州コセンツァ県コセンツァ市の様子について

今回の厳しい移動制限は、各種店舗の強制休業というインパクトのあるニュースでもあった為、日本ではだいぶセンセーショナルに報道されているようです。

私の住むコセンツァ市は、2000年以上の歴史を誇り、県庁と大学を抱える人口約7万人の中規模都市です。
市内では、不要な外出をする人がいないか・不要な集まりをしていないか・営業中の店舗は通達内容を守っているかなどを警察や軍警察が厳しく取り締まりを行っていますが、物流がしっかり動いているため大きな混乱は一切ありません。

写真は、本日(12日)10:15に自宅近くの郵便局に行った際の物。今日が期限の税金の支払いに行って来たのですが、すでに51人が私の前に郵便局を利用しています。
郵便局建物内に入れる人数は稼働している窓口の数と同等とされていて、順番待ちをしている人は番号を取ってから建物外でそれぞれ1m以上の間隔を開けて待ちます。そこに大きな混乱はありません。
カラブリア州というと、一部で修羅の州のように思われているらしく色々期待されている様なんですが、ごめんなさい。コセンツァ人は普通に列を作れる人たちです(笑

このように、銀行・郵便局をはじめ薬局・タバッキ・ガソリンスタンドや各種修理工・食料品を扱う店舗の営業は、建物内に入る人数の制限や従業員の安全環境を担保することで通常営業をしています。
裁判所・市役所をはじめとした公機関は関係者リモートワーク(在宅勤務)に切り替わっていますが市政に混乱はなく、ゴミの回収をはじめとした「市民の生活」は通常通りです。

レストランやホテルの休業は、利用客の大幅減少が理由でこの通達が出る数日前から州内で広く行われていて、通達によって「強制的に休業する」事に大きな動揺は発生しませんでした。

さらに、道路工事や配管工事・建設現場などは通常通り動いています。おそらく中で働いている人たちの数が減ったりしているのでしょうが、インフラ整備が止まっているなどの状況も発生していません。

なので。。市井の生活に、大きな混乱はありません。
混乱していないんです。。

私自身はというと、本業の方は北伊にウイルス感染者が発生した、かなり早い段階で在宅勤務に切り替わりました。(趣味でやっているカラブリア州のご案内については後記します)

無駄に大きな家と保存食をたくさん作るカラブリア暮らしのお陰で、普段から我が家には自家製オリーブオイルや夏に大量に作るトマトソース、自家製小麦や野菜の保存食に加えその他の大量の食糧・日用品が備蓄してあり、この機会にと思って在庫確認をしてみたんですが・・例えば明日から突然外出が一切禁止になっても2か月はお菓子作りながらでも余裕でしのげる量の備蓄がありました。

どう考えても我が家は備蓄がありすぎです。
うちの納戸、魔窟かと思った(笑

恐らく、コセンツァ市のいわゆる「中流家庭」はどこも同じような状況と思います。
通達が出た初日・2日目あたりは食料品を多めに買っておこうかな、という動きもあったようですが、前述のように物流はしっかり動いているため、買いだめ行為・××買わなきゃパニックも発生していません。

日本のトイレットペーパー騒ぎ、アレは何だったんでしょうかね。。?

有事の際は想像を絶するハプニングが起こるだろう!?と色々期待されている南イタリア、その中でもマフィアの巣窟(らしい)カラブリア州ですので、皆さまお待ちかねの、なんだかビックリな事件が今後起こる・・かもしれません。
カラブリア州でなくても、南伊のどこかでTV映えするびっくり事件が日本のお茶の間で大々的に報道されることもあるかもしれませんが、私はこんな時のコセンツァ人の人間性を非常に信頼していて、なんというか。。。まぁ色々大丈夫だろうなぁと思っています。

実は、カラブリア州内のパニックっぷりをお茶の間に紹介したいメディア各位・関連関係者からの接触もありましたが、ご要望に沿えないのでお断りしています。
そういうのはどちらかと言うとナポリというかカンパーニャ州が南伊を代表して頑張るはずので(笑)、各位そちらの方にコンタクトよろしくお願いします。

ただ、この騒動が終焉した際、多大なダメージを負っているであろう観光業・飲食関連・中小小売・自営業をはじめとする「古き良きイタリア」を頑張って受け継いでいる人たちに、日本から暖かいスポットを当てていただけたらなぁと願うばかりです。

ご案内について:今年に入ってからの対応と今後についての報告

カラブリア州内のご案内に関しては、北伊の情勢を見て2月2日に以下の決定をしました。

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・ご案内は3月初旬ご旅行のお客様までとし、3月初旬以降4月末までのお客様はご予約を全て保留もしくはキャンセルさせていただきました。2月中のご旅行予定であったお客様でご旅行内容変更・キャンセルをご要望の方には、私にかかる経費について無料で対応いたしました。
・5月以降のご予約については状況を見て随時個別相談とし、変更やキャンセルをご要望の場合は無料で対応することなどを決定し、お客様各位に個別にご連絡しました。

なお、次回の状況判断の最適な時期は、今回の通達の期限である4月3日を想定しています。

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以上の対応を緊急で行い、最後のお客様のご案内は終了日は3月5日でした。
カラブリア州訪問を楽しみにして頂いていたお客様各位には本当に申し訳なく残念なご連絡となってしまいましたが、前代未聞の全土封鎖の混乱の中にお客様を巻き込む事がなかった点においては少しほっとしています。
急なご旅程の変更・キャンセルなどのご不便にもかかわらず、快く応じて頂いた皆さまに、心より感謝申し上げます。

イタリアは政府関係者による情報漏洩という、なんともイタリアらしい理由で北伊でのウイルス封じ込めに失敗し、感染が疑われる北伊在住南伊出身者の大量民族移動を引き起こしてしまいました。
これにキレた首相の「全土レッドゾーン化」ではありますが、罰則を設けた厳しい監視のお陰で、色々ユルユルな南伊の都市部ではそれなりに「おこもり生活」が守られているように思います。
市民の間でも、積極的に「家にいよう!」の声掛けが行われていて、これは即ち、全土レッドゾーン解除の日があと1か月もしないうちに実現するであろうというイタリア国内主流の考え方の根拠になっています。
いずれにしろ、5月以降にご旅行を予定されている方は通達期限の4月3日を一つの目安としていただければと思います。

最新状況について必要に応じて逐次個別にご連絡させていただく方針に今後も変わりありませんが、何か疑問や不安に思われることがあったら、その都度お気軽にご相談いただきたく重ねてお願いいたします。
なお、ご報告すべき状況が発生した際はこちらのブログでもご報告させていただきます。

最後に、日本も大変な中たくさんの方からお見舞いのご連絡いただきました。
お心を寄せて頂き、ありがとうございます。この騒動が一日も早く終焉し、日本で・カラブリアでお会いできる日を楽しみにしております。

2020年3月12日 澤井 英里

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