Vinitalyだけじゃない、カラブリア州のワインの世界

 

またしても怒られそうなタイトルですが。カラブリア州をご案内するようになってから改めて感じた、イタリアワイン・カラブリア州産ワインにまつわる思いというか雑記です。4月はイタリアワインの祭典・Vinitalyがヴェローナで盛大に開催されます。その陰で、こーんなワインがカラブリア州にあるんだよ♪っていうお話。

イタリアワイン好きだー。裏話好きだーという方だけどうぞ。春が早くやってくるカラブリアでは、そろそろブドウの新芽も動くころ。ワイナリーさんが「オレ、絶対ストレスで禿げるね。」って言いだす季節でございますw 季節商売、だからね。ある意味。

ボローニャでソムリエの勉強した私。勉強中からひょこひょことVinitalyには見学というか飲んだくれに行っていて、そりゃもう楽しくイタリアワイン三昧の日々を送っておりました。

で、カラブリア州移住後。ひよっこソムリエとしてカラブリア州をご案内するお仕事をさせていただく中で、まず思ったこと。

え?こんなワイナリー知らないし、こんなワイン飲んだことない!

イタリアワインに出会ったのは2000年頃で本格的に飲み始めたのは2009年以降という、ワイン超初心者が何を言う!?とお叱りを受けるのはもっともなのですが・・・ボローニャで勉強中も、資格取った後も、こんなワインって飲んだっけ??という、面白・がってん系のワインに出会うことがまぁ多いこと。

で、仲良くなったワイナリーの経営者さんに聞いてみると・・・Vinitalyだけがイタリアワインの世界じゃないってことがよーくわかりまして。(え?当たり前の見解?? すいません、私が実感で知ったのは最近なんです。)

 

ま、そりゃそうですよね。あれだけ豪勢なフィエラ(見本市)だから出店料もそれなりにするだろうし、カラブリアからは地理的にも遠いから輸送とかも大変だし。

「あれ。地理的なハンデ持ってるシチリアとプーリアはVinitalyで頑張ってるじゃん!」と思われたあなた。それは素晴らしい着眼点です!

シチリアは早い段階から州を上げて「エトナ」の名前を世界的に売る活動をしてきて、それが大成功。外に売れる=儲かる構図で、組織もしっかりしているとのこと。まぁ、色々ウワサありますけどねw

プーリアは古代からワインを大量生産する土壌があり、古来の「安く・たくさん売る」から「良い品質の物を大量に安く売る」方向で成功中。歴史ある大きなワイナリーも多く経済基盤が意外としっかりしているとのことですよ。経済基盤があるから(ってそれだけじゃないですが)、Vinitalyでも大々的なパビリオン持てているとか。同じ南伊なのにエライ違いだわ!

翻ってカラブリアは。。。ギリシア文化の時代、古代オリンピックの優勝者へ褒賞としてカラブリア産のワインが進呈されていた歴史は過去の栄光。「隣の芝はひたすら青く見える」性格が災いし、助け合いどころか足の引っ張り合いが大好きな人たちの集合で、DOCG取るために欠かせない現地組織すらまともに作れない状況が現在も続いております。

当然Vinitalyへカラブリア専門パビリオン作る/作らないですったもんだし、それなりに経済力のあるワイナリーは早々に別の州のパビリオンに間借りの算段を整えます。(この方が、早いうちからブースの空間設計できるんですって)

小さなワイナリーを経済的に支える現地組織もないから、出店しているワイナリーはみんな「頑張って」出店しているありまさま(涙。大変なんですってよー。自力で出店するのって。

こーんな状況では、州外でカラブリア州産ワインの素晴らしさに出会う機会も限られているってもんですよ。

 

で。これを踏まえてカラブリア州在住になってよかったこと!!

すっごく面白いワイナリーさんたち&たくさんの面白いワインに出会うことができました!!

それぞれ信念を持って作っているなーっていう、ストーリーを感じるワインがゴロゴロしております、この州。しかも人知れずひーっそりとワインを作ってます。もったいない。

頑固な職人気質だったり、都会からUターンしてきたインテリボーイ(・・死語・・)だったり。色々なバックグラウンドを持つ人たちが、先祖代々守られてきた土着品種の素晴らしさを守りつつ、世界に認めてもらえるワインを作ろうと必死になっている、そんな州だなーと感じます。

しかも、BIOワインでいいカンジのがいっぱい♡ BIOについてはうるさい生産者が増えてますよー、カラブリア。

 

まだ田舎臭いし、まだまだこれから!なワイナリーも多いけれど、青田買いするなら超お勧め(笑

これから5年ぐらいが踏ん張りどころかなーといった雰囲気なカラブリア州ワイン業界。人の足ひっぱる暇があったら仲良く団結して、少し上を見ようよ!?と私を含め外野陣はやきもきとしておりますが・・ちょっと興味があるぞ?というあなた、Call me♡